ギリシャのデフォルト問題は、どうやら対岸の火事ではなさそうです。
財政不安を抱えるギリシャなど欧州5ヶ国の国債を、日本の大手金融機関が
少なくとも計1兆円持っていることがわかりました。
各社は今のところ大きな損失は出ないとしていますが、
国債価格がさらに下がれば損失が膨らむ恐れがあります。
朝日新聞が銀行、証券、保険の国内大手12社に、ギリシャ、ポルトガル、
アイルランド、スペイン、イタリア5ヶ国の国債を持っているかどうかを調査。
11社が保有額を答え、日本生命保険はイタリア国債を持っているとしたが、
保有額については無回答でした。
11社のうち、2社が保有額ゼロで、9社が5ヶ国のいずれかの国の国債を保有。
6月末(一部は7月末や9月末)の9社の保有額の合計は約9,900億円。
三菱UFJフィナンシャル・グループが約3,400億円、第一生命保険が約3,000億円、
野村ホールディングスが約1,500億円、明治安田生命保険が約1,300億円としています。
上記4社は特に保有額が大きく、ギリシャがデフォルトした際には巨額の損失が出ます。
目が離せません。