米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)がフランスなど9か国の国債格付けを
引き下げたことで、ユーロ圏の危機対応能力が低下するのは避けられそうにありません。
欧州連合(EU)の危機対策は崩壊の瀬戸際と言えそうです。
これで最高格付けであるAAAを維持しているのはわずか5ヶ国。
ドイツ・イギリス・オランダ・フィンランド・ルクセンブルクのみとなります。
一般的に国債への投資は低リスクでの運用手法として選ばれますが、
こうも不安定な状況が続くと、投資対象として不安にもなってきます。
現在の様なグローバル化が進んだ時代では、一国の国債よりもむしろ
世界で生き残っていける国際優良企業の社債を買う方が安全性が高いと言う人もいます。
グローバル化が進んだ企業であれば、例え国が潰れる様なことがあっても、
登記・運営を別の国に移すことで生き残ることも可能です。
そういった意味では着目に値する点だと思います。