FP協会主催の勉強会に参加しました。
『ガンのお金で困らないためのFPアドバイス』というお題でした。
自信でもガンを患っているFPの講演で、ガン治療の実態と、かかる費用について学べました。
ガン患者は主に3つ問題に直面するそうです。
①体の問題<検査法・治療法の選択、後遺症など>
②心の問題<不安感、焦燥感、恐怖感、喪失感、生きがいなど>
③社会・経済の問題<就労、結婚・出産、医療費の負担、医療制度など>
そしてガン患者が抱える悩みは、時間と共に変遷するそうです。
当初は心も問題が大きく占めていますが、時間の経過と共に症状・副作用、
そしてお金の問題が大きくなってきています。
お金のかかり方は、大きく3つに分類されます。
①病院に支払う医療費<診察、治療、入院費など>
②病院に支払うその他のお金<差額ベッド代、食事代、先進医療、診断書など>
③病院以外に支払うお金<交通費、日用品、快気祝い、健康食品、かつらなど>
中でも特に②と③の部分に大きくお金がかかるそうです。
ガン治療にかかるお金の平均額も出ていましたが、年間平均で115万円となっていました。
かなり高額です。
講師の方は乳ガンを患われましたが、3年間の費用は総額で305万円かかったそうです。
上記の平均に近い金額と言えます。
ガン患者の4割が、収入減になったというデータも。
ガン患者の3人に1人は失職しています。
会社員の方は公的な保障制度が厚いですが、
それに比べ自営業の方は公的保障制度が薄いので、
保険や預貯金での備えが必要と言えます。
実際ガンに罹患された方の現実味溢れるお話で、しっかり学ばせて頂きました。