年金・医療・介護などの社会保障費が、いよいよ100兆円を超えました。
厚生労働省の国立社会保障・人口問題研究所は29日、2010年度に年金や医療、
介護などで支払われた社会保障給付費が前年度比3.6%増の103兆4879億円と
過去最高を記録し、初めて100兆円を突破したと発表しました。
高齢化の進展で、年金受給者数や医療費が伸びているのが要因です。
1人当たりの社会保障給付費も同3.6%増の80万8100円と過去最高となっています。
この国の財政に大きな負担を強いているのは社会保障費です。
議員や公務員の給料を削減したところで、現実的にはあまり影響がありません。
国民に負担を強いる前にまず自分の身を切れという心情的なものは理解できますが。
12月の衆院選に向けて原発・TPP・消費税のみが大きく取り上げられていますが、
国家運営の仕事はそれだけではありません。
大局に立った国家運営ビジョンを描き、舵取りをやっていってもらいたいと願います。