私の古巣であるかんぽ生命で不適切販売が取りざたされています。
私が郵便局で勤務していたのは1999年4月から2002年3月。
22歳~25歳の間でした。
入社した時はまだ郵政省の時代で、国家公務員として入省。
長野県茅野市の山奥にある郵便局に配属となりました。
当時は三事業(郵便・貯金・保険)の全てを担当していて
日々の活動はまず午前中に郵便配達をし、
午後貯金や保険の営業活動をしていました。
当時から簡易保険(現かんぽ)の営業ノルマは凄まじく
『保険の成績悪いやつは非国民』くらいの扱い。
配達だけは給料泥棒
貯金集められて半人前
保険の成績が出てはじめて一人前
くらいの雰囲気でしたね。
職場に棒グラフ張り出されてましたし(苦笑)
典型的な営業会社でしたよ。
国家公務員なのに(笑)
幸い私は営業の仕事が楽しく、金融の仕事にやり甲斐を感じていたので
仕事に対しては前向きに取り組めましたが、周りはそうでない同僚もいましたね。
私が何故郵便局を止めたのか。
一番の理由は『競争力のない劣悪な商品販売を続けたくない』でした。
私が在籍していた20年前ですらもはや商品力はなくなる一方で、
かたや業界他社の商品を勉強すれば優れたものばかり。
どう考えても、民間の保険商品の方が優れていて
今後その差は広まる一方だろうなと感じていました。
アフラックのEVER、ソニーの学資とか競争力すごかったですからね。
そのことに気付いて、もうずっとは居られないな思う様になり、
25歳で退職をして、保険会社に転職をした訳です。
その後も元同僚との付き合いは続き、話しを聞く度に
商品も仕事環境も悪くなり続けてます。
本当に不憫になるくらい・・・。
今回大問題になっている不適切募集は決してやってはいけないこと。
お客様に損害を与えている訳ですから。
しかし現場の職員だけを責めても改善されるかは未知数で、
会社や商品を含めた『全体の仕組みそのもの』を見直さないと
抜本解決は難しいんだろうなと思います。
強烈なノルマの改善、競争力のある商品開発、
これに加えて教育制度をしっかりやらないと。
私を育ててくれた職場でもある郵便局には未だに感謝しています。
ぜひ改善をし、より良いサービスを提供していってほしいなと切に願います。
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