こんばんは。
金融商品につきものの “リスク” について話をしたいと思います。
よく投資商品にはリスクがあって怖いと言われますが、
全くもってその通りで特に異論はありません。
・・・これで完結しては意味がないですね(笑)
リスク、英単語ではRISKとなり、辞書で引くと『危険』とあります。
しかし金融商品でいうところのリスクは、同時に “ボラティリティ” も意味します。
ボラティリティとは変動率のことを意味するので、
このボラティリティがないということは下がりもしなければ上がりもしません。
心停止状態の様なものです(笑)
何かリターンを得ようとするならば、このボラティリティが絶対に必要です。
変動なきところからは利益を得ることはありえません。
リスク管理とは、このボラティリティの管理でもあるということです。
ではどうすれば、上手にリスクと向き合っていくことができるのでしょうか?
馴染みのあるリスクとしては『価格変動』『為替変動』『流動性』などがあります。
価格変動とは、株価の様に上げ下げするリスクです。
為替変動とは、1ドル○○円という様に、為替が上げ下げするリスクです。
流動性とは、貯金の様にすぐおろすことができず、ある期間固定されるリスクです。
ではそれぞれどのようにリスクを軽減できるか見ていきましょう。
価格変動ですが、これは何度かに分けて購入することでリスクを抑えられます。
ドルコスト平均法がその最たる手法です。
私が実際経験したことですが、2008年のリーマンショックで
一括投資の投信は大きく目減りしました。
しかし積立でやっていた投信は、もちろん一旦下がりはしたものの
その後も積立をし続け、リーマンショックから半年ほどで売却し
僅かながら利益を出すことが出来ました。
その時ほどドルコスト平均法の威力を思い知ったことはありません。
全相場が半分以下になる様な状況でも利益を出すことができたのですから。
ただこれにも弱点があって、落ち込みから復活までに多少時間がかかります。
ですのである程度長めの期間で見ておく必要があるかもしれません。
為替変動リスクも同じことがいえます。
一度に為替の転換をせず、何度かに分けて行うのが良いでしょう。
そして流動性リスクですが、これは予め資金を固定させる期間を
計画立てておくことでリスクを管理することができます。
そうすればリーマンショックの様なことが起きても、どうせすぐには
使わないお金なので、安心して対処することができます。
これがもし来月の生活費をつぎ込んでいたのでは目も当てられません。
くれぐれも投資は余裕資金で行いましょう。
そして最後に、それでもリスクがあるから運用をしないというアナタ。
何もしないことが最もリスクの高いことであることを理解されてますか?
日本という国がますます少子高齢化していくことはご存知の通りです。
今や税収と同じだけの医療費がこの国はかかっています。
健康保険の自己負担割合が3割のままで大丈夫と思いますか?
皆さんが年金を受け取る時、幾らもらえるんでしょうね?
また、今の年金世代の様に65歳から受け取れるのでしょうか?
消費税今のままで国はやっていけますか?
収入はバブルの時の様に右肩上がりで増えていきますか?
不安なことをあげていてはキリがありません。
もしかしたら、何かすることよりも、
何もしないことの方がリスクが高いかもしれません。
ご自身の未来のため、大切なご家族のため、真剣に考えられてみてはいかがですか?