これまでにいくつもの保険会社が破綻をしてきました。
保険は長期間に渡って契約が続くものなだけに、
会社の健全性は他に類を見ないくらい大切な部分です。
昨日保険のご相談をお受けしていた方も、会社の健全度を非常に気にされていました。
素晴らしい着眼点だと思います。
ただ、ではどうやって安全な保険会社・そうでない保険会社を見極めるのか。
イメージやCMに惑わされない実の部分が大切になります。
保険会社の健全性を表す指標は二つあります。
一つはソルベンシーマージン比率。
二つ目は格付けです。
以前の記事でも書いた指標です。
総じてリスクが高いのが、昔ながらの日本の保険会社です。
N生命・M生命・D生命・S生命etc・・・。
保有資産の多くを不動産(駅前の○○生命ビルなど)や株式で保有しています。
長野県で大きい会社と言えばセイコーエプソンですが、
四季報を見ると8番目の大株主はD生命になっています。
キッセイ薬品の筆頭株主はD生命です。
トヨタ自動車の5番目の株主はN生命です。
これらの会社の株や不動産を買うお金の出所はどこでしょうか?
お客様の保険料ですよね。
それらが間接的に株式投資・不動産投資にまわっているということです。
これってリスクのあることですか?ないことですか?
景気やその他の要因に左右されませんか?
それに比べると外資系の保険会社や、損保系生保は、
株式や不動産は持っていてもごくわずか、ほとんどの資産は
現預金・国債・地方債・社債といった手固い金融商品で持っています。
これってリスクが少ないと言えませんか?
ソルベンシーマージン比率や格付けももちろんですが、
こういった部分を見ていきますと、会社ごとの実態が良く見えてきます。
その他営業職員のコストのことなどいろいろ相違点はあるのですが、
それはまた次回に回すことにします。
まとめとしては、イメージや知名度に左右される(騙される?)ことなく、
客観的資料を元に健全性の高い保険会社選びをしてください。