円高の過去最高値は、1995年の79円75銭でした。
それがついに今朝更新となりました。
朝の6時、一時間で一気に3円も円高になるという、とんでもない値動きでした。
恐らくロスカットの機械的な売りも重なってのことでしょう。
そこからは今度は2時間あまりで3円戻すという、これまた異常な値動き。
この時間にトレードしていた人は動きについていけなかったでしょうね。
この円高は様々理由づけはされていますが、結局のところ真相は闇でしょう。
我々はただ79円を更新したという現実と向き合うしかありません。
この円高は輸出企業にとってかなりのダメージです。
例えば、トヨタ。
想定している為替レートは86円です。
1円の円高で300億円の利益が吹っ飛ぶので、想定レートから7円落ちた今だと、
2,000億円の減収ということになります。
キヤノンの想定レートは85円。
こちらは1円の円高で100億円の利益が吹っ飛びますので、
このままだと600億円相当の減収となってしまいます。
円高は輸出企業を苦しめ、会社の業績を落とし、従業員の給料に反映し、景気にも影響を及ぼします。
為替の1円の動きはそれだけの影響があり、ましてや10円20円違うと企業の存続にも影響します。
遠いところの話ではなく、確実に皆さんの生活にも影響するものです。
歴史的、過去最高の円高更新
