銀行のメイン業務である決済機能が働かないというとんでもないトラブルを起こしたみずほ銀行ですが、
ようやく落ち着きを取り戻しつつあるようです。
(前回の記事)
しかし今回のトラブル、いったい原因は何だったのでしょうか。
恐らくというところでは、大震災の義援金の振込が集中したために
システムダウンを起こしたのが原因だと言われています。
みずほ銀行が今回のシステムトラブルを起こしたのは、不運などではなく『起こるべくして起こった』のだと、
みずほコーポレート銀行幹部は言っています。
それほどみずほ銀行のシステムは、多くの脆弱性をはらんでいると。
みずほ銀行は、旧第一勧業銀行・旧富士銀行・旧日本興業銀行の3行が合併してできました。
本来ならどこかが主導権を取ってシステム統合をするのが良いのですが、
各社に気を遣い結果つぎはぎだらけの寄せ集めになっています。
みずほ自体、システムの作り方に問題があることは自ら認めています。
本来一つでトラブルが起きても、なるべくほかに波及しないようシステムを組むべきですが、
『ツギハギでできている』(みずほ銀・西堀利頭取)こともあり、今回は大きなトラブルとなりました。
各社に気を遣い・・・というのは、今のみずほグループのあり方がそれを語っています。
持ち株会社のみずほフィナンシャルグループを頭に、みずほ銀行とみずほコーポレート銀行が傘下にあります。
そしてこの3社のトップは旧3行から均等に排出するという状態ですから、未だに合併前の状態を引きずっています。
行員の縄張り争いは好きにやってもらっていいのですが、お客様に迷惑がかからない様にしてもらいたいものです。