リスクを怖がって運用を全くしない方は多いです。
しかし、本当に運用をしないことが必ず安全と言えるのでしょうか?
上の図をご覧ください。
1969年末に1万を持っていて、それを2005年末までいろんな形で運用した場合の結果の図です。
見にくいかとも思うので、表にしてみました。
1969年末 | 2005年末 | ||
1万円 | ⇒ | 日本株式 | 15万4,626円 |
日本債券 | 9万8,267円 | ||
定期預金 | 3万7,510円 | ||
物 価 | 3万1,521円 | ||
現 金 | 1万円 |
1万円を株や債券、定期預金で運用したとすると、36年間でこれだけ殖えたことになります。
しかし、よく見て頂きたいのは、物価も同時に上がっているというところです。
色分けは、大きく殖えた株式と債券は青色、物価と同じ定期預金は黒色、目減りしている現金は赤色です。
例えば定期預金で預けていた場合、1万円が3万円にまで殖えているのですが、
物価も同じくらいに上がっているので、結局買えるものは36年前とそう変わりません。
これがインフレーション(インフレ)と呼ばれる現象で、物価が上がることを言います。
もし36年もの間現金を握りしめていたとするなら、1万円は36年後も1万円のままで、
ということは、買えるものは36年前の1/3になってしまうということです。
もしお寿司を食べに行くのに1万円で3人が食べに行けたのが36年前だとすると、
36年後には1万円だと1人しか食べに行けないということになります。
物価が上がる世界において現金を握りしめることほど愚かなことはなく、
積極的な運用をしなければ物価の上昇に負けてしまいます。
1万円で買えるものがいつも同じとは限らないということです。
私が車に乗り出した頃、ガソリンは1リットル100円くらいでした。
それが今は150円します。
同じ1リットルのガソリンを買うのに50円も余分に払わないと買えなくなってしまいました。
日本は22年間もデフレが続いていて物価が上がることとは縁遠くなってしまってますが、
この状況もいつまで続くか分かりません。
常に時々の状況を見ながらお金にとって最善の置き場所を考える必要があります。
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