格付け会社のムーディーズ・ジャパンは、19日記者説明会を開き、金融機関が東京電力向けの融資の
債権放棄をした場合、現在『Baa3』となっている東電の長期格付けを7段階以上引き下げる可能性が
あることを明らかにしました。
今後債権放棄が行われる可能性については、『メインシナリオではない』としながらも、
仮に行われた場合はデフォルト(債務不履行)と見なし、『Caa』格に引き下げる考えを示しました。
Caa1だと21段階で下から5番目の格付けで、『安全性が低く信用リスクが極めて高い』投資不適格と見なされます。
その場合、東電に融資している金融機関の格付けも、大幅な引き下げを検討するということです。
<以前の記事>で融資を実行している金融機関を公表しました。
東電の格付けと、これからの金融機関の今後に要注目です。