<過去の記事>で東京電力のことを度々記事にしてきました。
いよいよ格付けがB1に格下げとなり、投資不適格、いわゆるジャンク債となりました。
大手格付け会社の一つスタンダードアンドプアーズはすでに投資不適格にしており、
ムーディーズも投資不適格の烙印を押しました。
投資不適格とは、投資対象としてはもはやリスクが高すぎであり、
倒産の可能性や借金の返済がなされない可能性が高いことを示しています。
その状況下で、東電は大手金融機関への融資を求めています。
メガバンク3行は金利1%未満の短期融資を決定。
日本生命や第一生命などの保険会社にも融資を求めています。
保険会社は未だ融資の実行には至っていませんが、どうなるでしょう。
一般的に言って、この様な投資不適格になった企業体への融資は高いリスクを負うことになります。
それこそ戻って来ない可能性もあるわけです。
感情論から言えば支え合って救おうとするのは美談と言えるかも知れませんが、
経済合理性から言えば融資をする側が一方的にリスクを取ることになるので、
融資元の健全性さえも損なわれかねません。
保険会社がどの様な判断を下すか見物です。