3/17以来の円高に突入し、1ドル78円台まできました。
輸出企業には厳しい状況だと思います。
米ドルやユーロに対しては円高の一方、ある通貨に対しては円安に動いています。
それは『スイスフラン』です。
ここ1ヶ月ほどチェックをしていたのですが、今世界で最も強い通貨かも知れません。
リーマンショック後、対円で最も戻した割合が高いのは他でもないスイスフランです。
ちなみに私も少しですが、保険代わりにスイスフランを買っています。
日本の財政だけでなく、広くは先進国の財政全体に不安があるので、リスク分散の一環です。
スイスフランの次に豪ドルが強いですが、スイスフランは豪ドルよりも戻している割合が高く、
3.11の震災後も右肩上がりにスイスフランが上がっています。
世界主要通貨のチャートを見ると、概ね下のような強さを実感します。
スイスフラン > 日本円 > 米ドル・ユーロ
確かに円は基軸通貨である米ドルに対しては高くなっており、
米ドルに次いで流通量の多いユーロに対しても高くなっています。
しかし対スイスフランに対しては日に日に安くなっており、危機回避的な動きを感じます。
相場のことわざで『有事のスイスフラン買い』という言葉もあり、
不安定な状況下でリスクを避けたい時にはスイスフランが買われる傾向があります。
お金の動きを見ていると、その動きから『沈黙のメッセージ』を感じることが出来ます。