さんざん日本国債の格下げや、デフォルトの可能性について記事にしてきましたが、
ついには格付け大手のムーディーズがアメリカ国債の格下げ検討に入りました。
7月13日、連邦政府の債務上限引き上げをめぐる協議が難航しているため、
現在最上級の米国債の格付け『Aaa』を引き下げ方向で見直すと警告。
個人的には今頃感もあるのですが・・・。
米財務省によるデフォルト(債務不履行)回避のための資金繰り策が期限を迎える
8月2日までに債務上限の引き上げができなければ、格下げとなる可能性があります。
その場合、米国経済の信用力は低下し、株・債券・通貨すべてが売り込まれる『米国売り』となるでしょう。
ギリシャに始まり、イタリア・アメリカ・日本と、世界の中心国家が財政危機を迎えています。
こうなっては円が強い、いや基軸通貨の米ドルが・・・ といった議論も虚しいものになりかねません。
昨日の記事でスイスフランのことを話題にしましたが、もはや一国の通貨や資産クラスで資産保有することが、
最もリスクの高いことがらとも言えそうです。
相場がどうなるか、誰にも分かりません。
先人の知恵を借りるなら『分散』して持つことこそが、唯一の危機回避『リスクコントロール』と言えそうです。