ゴールドの価格上昇が止まりません。
史上最高値の1,600ドルを超えました。
しかしそれはあくまでもドルベースでの話であり、円建てではドルほど上がってはいません。
それだけドルの価値下落が激しいということでしょう。
欧州だけでなく米国の債務問題への警戒感などから、
実物資産としてのゴールドへの資金逃避が続いていると思われます。
その他の逃避先としては先日記事にもしたスイスフランです。
8/2に期限を迎える米連邦債務の上限引き上げ問題が、未だ大きな進展が見られません。
『与野党が合意できなければ、リーマン・ショック以上のパニックが起きる』と懸念する声もあります。
米国債がデフォルトしようものなら、世界は大混乱でしょうね。
それこそ米国のデフォルトは過去に例がないですから。
ちなみに日本は過去に2度のデフォルトをしています。
そんな債務問題の不透明感が強まる中で、投資マネーは
『安全資産』と位置付けられるゴールドに流れ込んでいると思われます。
金先物は7月初めまで1,500ドル前後だったのが、わずか半月程度で1,600ドル台に乗せました。
急ピッチの上昇は、米欧の財政問題を巡る市場の不信感が一段と高まっている証しともいえそうです。