<昨日のゴールドの話題>の続きです。
米国では金融規制法『ドッド・フランク法』で金の売買が規制されることとなりました。
欧州の財政破綻が意識されていることで、NY商品取引所の金先物相場は連騰です。
その一方で、個人の売買が禁止されるために、価格上昇の要因が消えるのではないか、という見方もできます。
ただ、もっと恐いことは、この法律の本音の部分。
米国が破綻した際に、国民がドルを売って金を買う動きを事前にできないようにしようとするものだからです。
現在は国債発行上限枠の撤廃に向けて、間もなく迫るタイムリミットまでギリギリの調整を行っているところ。
日本では大きく報道されていませんが、米国債のデフォルトを最悪視野に入れているとも言える措置です。
そうなれば、資本主義経済の総本山が大激震に見舞われた以上は、米国内だけで収まるはずがありません。
米国は過去には、世界大恐慌時に一部で金の売買を禁じたこともありました。
前例がある以上、2度目がないとも・・・ 言えなくはなさそうです。
常に多方面に思索を走らせ、できる限りの備えをしておく方が良さそうです。