更なる日本の格下げが来ました。
ムーディーズ・ジャパンは日本国債をAa2からAa3へと格下げを実行。
それに伴い邦銀の格下げも行い、みずほコーポレート銀行、農林中央金庫などをAa3からA1に、
三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行などをAa2からAa3に格下げしました。
国債が下がると国債を多く保有する金融機関に影響が及び、
さらには電気・ガスなどの国内産業、トヨタや信越化学などの事業会社へも影響を及ぼしています。
このまま格付けが下がり続ければ、金利にも影響が出始めます。
国債を多く保有している銀行は格付けが下がることで安全資産ではなくなり、
国債をリスク資産と見なすためより多くの自己資本が必要となります。
それを嫌気した売りが出た場合、一斉に国債が売られ、金利の暴騰を招きます。
破綻の懸念があるイタリア・スペインの長期金利が5%付近、ポルトガルが10%の長期金利をつけています。
もし日本の金利が同じ様に上がったとすると、住宅ローンを変動金利で借りている人の多くが返せなくなり、
企業は資金調達が厳しくなり倒産、更なる景気悪化へとつながってしまいます。
いろいろが目に見えない鎖でつながって、誰しもが対岸の火事では済まなくなります。
日本国債格下げ<Aa2からAa3へ>
