投資を行う上で重要なことがいくつかありますが、
そのうちの一つに『分散投資』が挙げられます。
ことわざで『1つのカゴにすべての卵を盛るな』というのがあります。
卵を1つのカゴに入れていると、そのカゴを落としてしまったら、すべて割れてしまうかもしれません。
しかし、いくつかのカゴに分けておけば1つのカゴを落としたとしても残りの卵は安全です。
この考え方を『リスク分散』といいます。
投資の場合も、同様に『分散投資』がリスクを軽減するコツといえます。
・・・とまぁここまでだと教科書通りの話でつまらないので、少し掘り下げます。
例えば震災の影響で東京電力の株価は1/10になりました。
もし東電の株だけで1,000万円運用していたら、今頃100万円です。
では東電だけでなく関西電力や中部電力など、他の電力会社にも分散投資をしていたら・・・?
東電ほどではないにしろ、どの電力会社も震災前と比べ半分くらいになってます。
これではあまりリスク分散にはなっていません。
何故なら同じ業種(セクター)への投資だからです。
この場合、セクターの分散も必要だということです。
同じ電力会社で固めるのではなく、他の業種の株も混ぜておくことが分散になります。
でも震災後は他の業種も軒並み下げています。
つまり日本国への投資そのものも、ある意味一極集中型の投資だと言えます。
この場合、国を分けての分散投資が必要です。
そしてその国も、先進国だけではなく新興国を混ぜたりするなど工夫が必要です。
こういった形で様々な資産タイプに分散をすることが、リスクを軽減していく手段と言えそうです。
日本で住み、日本円で収入を得、日本円だけで貯蓄をしているあなた。
日本のみに全てを委ねる一極集中型投資を今まさに行っていることを知って下さい。