昨日に引き続きイタリアの話です。
9日の欧州債券市場ではイタリア国債が売られ、10年物国債の流通利回りは
年7%超に上昇(国債価格は下落)し、ユーロ導入後の過去最高(価格は最安値)を更新しました。
7%台は、債務危機に陥る『危険水準』とされますが、政局の不透明感から売りに歯止めがかかりません。
利回りは一時、7.4%台まで上昇。
1997年5月以来の高水準となり、金融市場では緊張感が高まっています。
債券市場では国債の流通利回りが7%を超えると、自力での資金調達が難しくなります。
ギリシャやポルトガルでも7%を超えて財政危機が深刻化しました。
ユーロ圏3位の経済規模を持つイタリアが資金繰りに行き詰まれば、
信用不安が欧州全体に拡大しかねません。