日本中に出回っているお札をの総額は、いったいいくらなのでしょうか?
世の中に出ているお札の総額を示す発行銀行券残高が82兆6,000億円余りとなり、
過去最高を更新したことが明らかになりました。
東日本大震災後、万一に備えて手元に現金を多めに用意しておく
家庭や企業が増えたためとみられています。
日銀によると、発行銀行券残高は21日時点で前日比5334億円増の82兆6,082億円。
2010年12月30日に記録したこれまでの過去最高(82兆3,143億円)を上回りました。
同残高は季節要因で動き、新年の準備などで現金需要が膨らむ年末に増える傾向にあります。
さて、問題はここからです。
個人が持つ金融資産の総額は1,400~1,500兆円とも言われています。
端的に言えば、それだけの預貯金残高があるということです。
ではその預けているお金を全員が一気に引き出そうとしたらどうなるのでしょうか?
流通している紙幣が82兆円なのですから、それ以上は引き出せなくなります。
お札がないのですから。
預金の取り付け騒ぎが起きれば、金融機関にはお金がなくなり、
国としては預金の引き出し停止をせざるを得ないでしょう。
『預金封鎖』とも呼べる事象です。
皆さんが預けているお金のわずか6%(82兆円)しか実態はありません。
あとはただ通帳に記帳されている言わば “幻のお金” と呼んでもいいのかも知れません。
この貨幣経済というのは、実態とかけ離れたところで “信用” を担保に成り立っているとも言えます。
よってこのバランスが崩れる時は “信用” が失われた時でしょう。
今世界の各国が、このバランスが非常に危うい状態になってきています。
目が離せません。