欧州危機終わってはいないですが、小康状態を保っている間に
各種相場は落ち着きを取り戻し、リバウンドが起きています。
為替は久々に1ドル80円台に戻し、株式相場も日経がもうちょっとで10,000円台に届きそう。
世界の株式相場を牽引するNYダウも、リーマンショック前の時点に近づいています。
イカサマ上げという見方も出来ますが、戻していることは事実なのでさておき。。。
マスコミの論調としては 円高=悪、円安=善 という風潮がありますが、本当にそうなのでしょうか。
ではリーマンショック前の2007年、1ドル120円、日経平均18,000円の時を思い出してほしいのですが、
トヨタは過去最高益の1兆円の利益を出すなど、好景気に沸いていました。
しかしその好景気の恩恵を受けられた人がどれだけいたのでしょう?
通貨安となれば輸出企業は潤います。
しかし通貨安は輸入品の値上げをもたらし、特に一般生活者を苦しめます。
ガソリンや食料品など、最たるものです。
では今の上昇基調が続いて再び円安・株高になったとして、一般生活者の生活は楽になるのでしょうか?
私はならないと思っています。
企業は利益が出てもなかなかそれを従業員へ還元しようとはせず、内部留保が増えていきます。
そのくせ日々の生活コストは上がるのですから、たまったものではありません。
マスコミの論調に乗せられることなく、自分の生活を防衛する知恵を身につける必要がありそうです。