2/25佐久市にて、ライフネット生命の岩瀬副社長の講演会に参加しました。
日本FP協会主催のFP向けの研修会だったので一般参加はできない講演会だったのですが、
とても勉強になる内容だったので抜粋してお伝えします。
◆国の借金は1,000兆円あり、金利が1%上がると国債の利払い費は10兆円増える
⇒金利が僅かでも上がるとさらに財政が悪化する
◆国家予算92兆円、税収40兆円、国債発行額44兆円
⇒本来は税収40兆円の範囲で予算組をしなくてはいけないが、同額以上の借金をしている
◆消費税が1%上がると税収は2.4兆円増える
⇒国債発行せずに予算を実行するには、消費税を18%にする必要がある
ただしその場合でも積み上がった借金1,000兆円は減らない
◆予算92兆円のうち29兆円、つまり予算の30%が社会保障費として消え、毎年1兆円増加している
⇒社会保障費とは、年金・医療・介護・生活保護などで、年金・医療で全体の80%を締めている
◆現行の年金制度は1961年にできており、当時は65歳以上の高齢者は全体の10%だけだったのと、
平均寿命も男性65歳、女性70で、年金受給年数も限られていた
⇒現在の平均寿命は男性79歳、女性86歳
抜粋すると以上の様な内容でした。
国の財政悪化の最たる原因は『社会保障費』です。
その中でも特に『年金と医療』です。
この2つをどうにかしない限り、公務員の給料を減らそうが、議員の数を減らそうが、
公共工事を減らそうが、焼け石に水です。
毎年1兆円の規模で増加する社会保障費にメスを入れない限り、どうしようもなさそうです。
以前のブログで記事にしましたが、ネバダレポートの様な改革を行わないと、
いよいよ日本沈没となりそうです。
ではもしこの先この社会保障費にメスが入るとどうなるか。
年金は受給額が減り、受け取り開始年齢が先に伸びます。
医療は健康保険の自己負担割合が3割から増え、高額療養費も上限が上がるか撤廃となります。
こういった状況が十分に考えらるのが今の日本です。
あなたはそれに対してどう備えますか?