6/17のギリシャの再選挙で緊縮財政を受け入れる政府が選ばれ、
株価は上昇に転じ、ユーロも買われ出しました。
選挙後4日目となりますが、今のところ堅調に推移しています。
しかし当然のことながら問題が解決したわけではなく、そのスタート地点に立ったというだけ。
今後の動向が重要になる訳ですが、中でもドイツがその鍵を握っていると思われます。
欧州が統一通貨を採用して最も恩恵に預かっているのが輸出大国ドイツです。
統一前のドイツマルクであれば、情勢不安時には日本円の様に安全通貨として買われるのでしょうが、
いろいろな国が混ざっているユーロでは、ドイツ一国の力だけで買われるということもありません。
また、ユーロ圏内では実質的に変動相場から固定相場に変わった訳で、
競争力のあるドイツにとっては有利に働きますが、競争力のない国には不利に働きます。
通貨を統一する際には避けて通れない副作用です。
財政的にも余裕のあるドイツなわけですが、ギリシャの未来、
ユーロの未来はそのドイツの判断・選択に委ねられそうです。
ギリシャ再選挙受け株価上昇、ユーロ買いも進む
