公的年金も、預かった資金をそのままにせず運用しています。
運用先は国内外の株式、国内外の債券となっています。
ここまではいいのですが、
その利回りの見通しがそれはそれは甘いこと。
この画像が期待リターンを開示したものですが、
問題は1の国内債券と2の短期資産です。
1の債券とは、国債そのもの。
ここでの期待リターンは3%となっていますが、
いったいどこの国の国債利回りでしょう。
現在の我が国の長期国債利回りは、10年債で0.82%、
20年債で1.72%、30年債でも1.85%です。
どこを取ってみても3%で運用できる要素がありません。
短期資産もそうです。
これは現金や現金相当のものを意味しますが、
これまた1.9%なんてどこの国の預金金利でしょうか。
基本ポートフォリオが長期を想定した運用計画だとしても、
現状では不可能なリターンを前提条件として『これで運用できるとしよう』として
お金の運用を考えるのは、不誠実そのものではないでしょうか。
これがこの国の年金事情です。
我々の年金、国は真剣には考えてないと言ってもいいのではないでしょうか。