6月30日、IMF(国際通貨基金)へ17億ドル(約2,080億円)の返済ができず
今日7月1日を向かえました。
今日のところはマーケットへの影響は特にありませんね。
むしろ6月29日月曜日の方が為替・株価に影響があり、
日経平均株価は600円安、対ドルで2円、対ユーロで4円の円高となりました。
ちなみにギリシャの経済規模がどの程度かと言うと、
総生産は約29兆円で、これは大阪の37兆円を下回る規模。
同じEU圏のドイツは約447兆円ということと比較すると、
だいぶ差があると言えますね。
本日付けでIMFは、ギリシャを「延滞国」扱いに。
デフォルト(破綻)扱いではない様ですね。
今後本格的にマーケットに影響を与えるとしたら、
・14日の円建て債務117億円の返済期限
・17日の7,100万ユーロ(約96億円)の国債返済期限
・20日の35億ユーロ(約4,775億円)の国債返済期限
の行く末でしょうか。
しかし、今月はギリシャにとって山場がいっぱい(笑)
上記金額なんて、国家の債務としたら全然たいしたことのない金額。
それよりも問題は、CDS(クレジット・デフォルト・スワップ)の方かも知れません。
確かに証拠はないですが、どうやらドイツの銀行が大量のギリシャCDSを発行している模様。
もしギリシャがデフォルトとなると数兆円単位の支払いが発生する可能性お示唆されています。
CDSは、国家が破綻することによって保険金を得ることができるいわば保険商品で、
リーマンショックの時にも米国AIGが大量のCDSを発行していて破綻寸前になった代物です。
一種の金融派生商品ですが、CDSは問題が多いのかも知れませんね。
大富豪・ウォーレンバフェット氏もCDSを「金融破壊兵器」と呼んでいますし。
ともかくも、大きな混乱なく収まることを願いたいものです。